電波プロダクトニュース



050120_03
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月20日050120_03 京セラ 電子材料 電子材料 汎用

ギガヘルツ帯対応のハロゲン・アンチモンフリー高周波基板材料



京セラケミカルは、ギガヘルツ帯に対応した高周波基板材料として世界初となるハロゲン・アンチモンフリータイプの開発に成功、このほどサンプル出荷を開始した。すでに量産体制を構築しており、2005年度から基板加工メーカーへの供給を始め、08年度売上げとして25億円を計画している。

開発した環境対応高周波基板材料は、特性に優れるポリフェニレンエーテル樹脂(PPE)を採用。

同社独自の難燃剤技術と樹脂技術を応用し、誘電正接特性に優れたPPE基板材料のハロゲン・アンチモンフリーを実現した。PPE基板材料は従来、難燃性を付与するため臭素化合物・アンチモン化合物の使用が不可欠とされていた。

また、現在、高周波基板材料としてフッ素樹脂(PTFE)が一般に用いられるが、加工が難しい上、レーザー穴あけ加工や燃焼時にフッ化水素などの有害ガスを発生させ環境面でも問題があった。

このほどサンプル出荷を開始した製品は、低誘電正接、低膨張率を誇る両面板向けの「TLC―593シリーズ」と、低誘電率の多層板向け「同591シリーズ」の二シリーズ。

同社は「早くからFR―4やフレキシブル基板などプリント配線板材料分野でのハロゲンフリー化を実現し、PPE基板材料も97年から販売をしてきた実績がある。今回開発した材料は、環境や高周波対応だけでなく、反りや寸法変化の低減などの特性も改良し、高多層や高密度板に対応できる」としている。

| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |