電波プロダクトニュース



050221_01
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
2月21日050221_01 松下電子部品 その他の電子部品 組立品 情報通信用

本体容積1.8ccで4バンド対応の携帯電話用小型アンテナ



松下電子部品は、本体容積1.8CCと業界トップレベルの4バンド対応携帯電話用小型内蔵式アンテナを開発した。

GSM/DCS/PCSに加え第3世代のUMTSにも対応した4バンド対応の携帯電話用小型内蔵式アンテナで、独自開発のデュアルアンテナターミナルエレメントを採用することにより、アンテナ本体容積2.0CCを切ることができた。

4月からサンプル出荷を開始し、10月に月産五十万個で量産を開始する。価格はフープサイズを同社3バンド対応小型内蔵式アンテナと同サイズにすることで3バンド対応品と同じにした。

携帯電話用アンテナが日本はホイップ式からほとんど内蔵式に変わり、海外も固定式から内蔵式に変わりつつある中で、内蔵式アンテナの小型、マルチバンド対応の要望に応えた。同社でもこれまではGSM/DCS/PCSの3バンド対応でアンテナ本体容積は2.3CCだった。

開発した4バンド対応の小型内蔵式アンテナはアンテナターミナルをGSM帯用とDCS/PCS/UMTS帯用の二つに分けたデュアルターミナルエレメントを採用。さらにエレメントが長くなる周波数帯域の低いGSM帯用のターミナルエレメントのマッチング回路に10-20ナノHのチップコイルを付加し、GSM帯用ターミナルエレメントを短くした。

これによりアンテナ本体容積を業界トップレベルの1.8CCにできた。同社従来品の3バンド対応内蔵式アンテナに比べても20%容積を減らすことができた。

GSMエレメントとDCS/PCS/UMTSエレメントとを適度な間隔で離すデュアルターミナルエレメント構成によって、両エレメントが緩やかに結合して帯域が広がり、2GHzのUMTS帯の高周波領域までカバーすることが可能となった。

また、スライダー機能を設けた独自のフレキシブル金型を新たに採用し、スライダーを調整するだけでエレメントのパンチング位置を迅速に変更できるにして、仕向け地別の展開機種などの指定周波数調整を容易にした。これまでの金型変更による指定周波数調整に比べリードタイムを大幅に短縮できる。

接点バネ方式によるコンタクトを採用。放射効率マイナス3デシベル以下、VSWR(電圧定在波比)3.0以下。

| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |