電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月29日040729_05 アルプス電気 半導体モジュール 機能モジュール他 情報家電用

業界最小容積の無線LANモジュールを量産開始。



 アルプス電気は、携帯電話などのモバイル機器向けに、業界最小容積の0.27ミリリットルを実現した、IEEE802・11b規格対応超小型無線LANモジュール「UGGZシリーズ」を開発、量産開始した(既報)。携帯機器をターゲットに、ICチップサイズの小型化を図ったもので、待機時1ミリWの低消費電力を実現している。同社は通信デバイス事業部における重点製品の1つに無線LANモジュールを掲げており、今後も小型・高速化、低消費電力化の追求や、車載などの新たなアプリケーションへの展開も図っていく。

量産中のUGGZシリーズは、小型化・薄型化にあたり、高機能基板の採用により基板へ部品を内蔵するとともに、ICベアサイズおよび0603サイズの小型チップ部品を採用してこれらを両面実装、高密度解析や、構造評価技術を駆使し、独自のパッケージングを行った。 これにより、外形サイズ11.0×13.7×高さ1.8ミリメートルを実現した。これは、「Mini―PCIモジュール」の95%減の容積となり、業界最小容積(0.27ミリリットル)を達成した。小型化を図りつつ、同社従来製品と同等性能を実現している。

また、低消費電力化にあたっては、専用ICの採用などにより、消費電力を極限まで削減、待機時1ミリWを実現した。 携帯電話やPDAなど、モバイル機器に搭載できる16ビット・パラレルインターフェイスを採用している。 UGGZシリーズは、サンプル価格3万円。通信デバイス事業部相馬工場(福島県相馬市)で月産10万個規模で量産を開始し、年内に月産100万個を見込む。

IEEE802・11bは、最大リンク速度11Mbps、実効通信速度4―5Mbpsの無線LAN規格。現在、PCに内蔵する「Mini―PCIモジュール」や、カードスロットに差し込む「PCMCIAカード」などをインターフェイスに、デスクトップPCおよびノートPC用途で主にオフィスや家庭で最も普及している無線LAN規格。さらに、昨今はホットスポットが急速に普及しており、ここでもIEEE802・11b規格が利用され、これに伴い、PC用途だけでなく携帯電話やPDAなど携帯情報機器でも無線LAN搭載のニーズが増えてきた。このため、携帯機器搭載用に、モジュールの小型化、薄型化、低消費電力化が求められていた。

同社では、無線LANモジュールの今後の展開として、高速無線LAN規格IEEE802・11g対応モジュールの、11bと同形状での対応や11b並の低消費電力化への開発を進めており、2005年初頭の生産開始を目指す。同時に、USBアダプターへの応用や、車載対応の開発も進める。 無線LANモジュールとともに、ブルートゥースモジュールも重点製品として力を入れており、両分野での事業拡大を目指す。


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