電波プロダクトニュース



040816_03
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月16日040816_03 富士通メディアデバイス センサー部品 半導体センサー他

ジャイロセンサー



 富士通メディアデバイス(白井一成社長)は、角速度(時間当たりに回転した角度)を検知するジャイロセンサーの生産能力を2005年に前年比倍増の月産40万個に拡大。カーナビゲーションやパーキングアシストなどに採用が活発化しているため。従来製品に加え、年内にはエアーバッグなどの車体制御向けに温度特性を高めたものも市場に提供予定。今年度下期には3軸MEMS(マイクロマシン)加速度センサーの提供で、加速度センサー市場にも参入し、センサー事業の拡大を図る。

ジャイロセンサーは「コリオリの原理」により、加速度と速さから回転軸を中心とした角度を測定、物体が回転したり、傾いた場合の情報を測定できる。カーナビゲーションや車体制御、HDDの落下防止、ロボットなど、さまざまな分野での採用が始まっている。 同社のジャイロセンサーは圧電素子にLN(ニオブ酸リチウムLiNbO3)クリスタルを採用している。現在主流の水晶やセラミックなどに比較し、エネルギー変換効率や温度安定性に優れていることが特徴。

出力ノイズは1mV以下、耐振動性は1deg。積分角度誤差は1度Cと高い特性を提供する。 2003年から体積1CCの小型圧電ジャイロセンサー「FAR―S1BG」を提供、カーナビゲーションを中心に量産供給している。今月からは鉛フリー製品の提供を開始した。 現在青森県三ノ戸郡の工場で月産25万個で生産中。需要急増に対応し、月産能力を、05年には40万個、06年には60万個、07年には80万個に拡大する計画。

「ジャイロセンサーと加速度センサーの市場規模は2004年の700億円から07年には1,000億円を超えると見込んでおり、圧電ジャイロセンサーに加え、MEMS技術によるジャイロセンサー、加速度センサーの提供も行っていく」(藤原嘉朗MEMSデバイス事業部長)。 今後、ジャイロセンサーとして、温度特性を向上させるなどして、ロールオーバー用途や車載制御などに向け製品化を進め市場の幅を広げる。さらに小型、高集積化が必要な用途向けには、シリコンウエハーを用いたMEMSセンサーの開発も行っており、3軸加速度センサーに加え、デジタルカメラ、携帯電話などのモバイル機器向けに手ぶれ補正、万歩計機能を実現する2軸ジャイロセンサーの製品化も2005年後半をメドに進める。


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