電波プロダクトニュース



040923_03
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月23日040923_03 フィリップス/ソニー 半導体集積回路 ドライバー・コントローラ 光・光通信用

「NFC」対応IC



 フィリップスとソニーが共同で開発した、機器間の無線接続規格“NFC”技術の搭載が携帯電話から始まりそうだ。ICカードと連携した、あらたな使用を実現できる次世代技術として注目される。

NFC対応のICはフィリップスが2004年11月から量産開始する。すでにサムスン電子が携帯機器向けにNFC技術の採用を表明しており、まずは携帯電話の採用から始まるとみられている。 NFC(NearFieldCommunication)は、02年にフィリップス、ソニーが共同で開発したもの。

今年3月18日には、ノキアを加えた3社でフォーラムを設立、NFCの利用促進を図る。 ブルートゥースや赤外線、無線LANと大きく異なるのは、ICカードで採用されている非接触規格MIFAIRE(ISO14443TypeA)、Felicaと通信互換性を有すること。 これにより、携帯電話に組み込めばすでに普及しているICカードのシステムが利用できることや、ICカードのリーダー/ライターとして機能するなどメリットが大きい。日本国内ではFelica携帯が普及しているが、「その次のステップとしての機能を提供できる」(日本フィリップス)としている。

無線LAN、ブルートゥース接続での認識をNFCで容易にできるプロファーラー機能なども可能だ。携帯電話、デジタルカメラからテレビに写真や映像を映し出す際、自動で認識が可能なNFCで接続を行ってから、無線LANで転送するなど。セキュリティ機能をハードウエアに搭載、セットアップ時間は0.1秒以下と起動が早く容易に接続できる。 ユビキタス時代へと発展する、キー技術として期待が高まる。

◇[NFC技術]13.56Mヘルツを利用しており、通信距離は10センチメートル、データ転送レートは424Kbps、将来的には1Mbpsを予定する。 1対1の通信で、アクティブ(マスター、スレーブともに自ら電磁界を発生)、パッシブ(スレーブ側に電源が必要)の2つの通信モードを有する。 国際規格への対応は、Ecma340NFCIP―1、ESTI TS 102 190V111、ISO/IEC18092の認証を得る。近々ISO14443TypeBにも対応する。

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