電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月18日050718_01 日立金属 ユニット その他 パソコン・OA機器・LAN用

多層基板に積層した世界最小クラスの無線LANモジュール各種






日立金属はこのほど、世界最小クラスの無線LANモジュールを開発、同モジュール分野に参入した(既報)。今後、高い成長が期待される同モジュール分野において、ワールドワイドでの事業拡大を目指す。

ユビキタス社会の進展に伴い、外出先においても、音声や動画などの高容量データを、無線LANによって高速で安定して通信するニーズが高まっており、通信端末となるモバイル端末には、小型化・高機能化の双方が求められている。

このため、モバイル機器などに無線LAN機能を搭載するためには、無線通信用の高周波回路部品の小型化と、長時間通信を実現する高周波回路の低消費電力化が不可欠となっている。現在、主流の無線LAN規格である2.4ギガヘルツ帯と、5ギガヘルツ帯のデュアルバンドへの対応も必要となる。

こうしたニーズに対応して同社は、アンテナスイッチモジュールやアイソレータなどの携帯電話用部品で培った高周波回路設計技術をもとに、デュアルバンド対応の無線LAN用高周波回路を、世界最小クラスでモジュール化し、小型化・高集積化・低消費電力化を実現した。

小型化に当たっては、高周波の回路を高密度に集積するために、厚さ20-200マイクロメートルの回路パターンを印刷したセラミック材のシートを、高精度に位置合わせして積層し、焼結したセラミック多層基板を使用。数十個の部品を1枚のセラミック多層基板上に積層し、超小型化を図っている。

特徴としては、米国電気電子学会が定めた無線LANの標準規格群であるIEEE802.11a/b/gに対応するとともに、米国連邦通信委員会(FCC)の電波規格にも対応。世界最小クラスの寸法(9.0×6.0×1.6ミリメートル)にハイパワーアンプ、パワーモニター回路、スイッチ、およびフィルタ機能を集積(ハイパワーアンプ非実装品の寸法は、5.4×4.1×1.3リメートル)。高周波回路の低損失化と高効率ヘテロバイポーラトランジスタ増幅器の導入により、世界最小レベルの低消費電力を実現。特許20件出願済み。

用途は、ノートPC、PDAなどのモバイル機器や、各種無線LANカード、各種情報家電など。

動作周波数は、2.4-2.5ギガヘルツ、4.9-5.85ギガヘルツ。最大消費電流は、160ミリアンペア(IEEE802.11b +20デシベルm出力時)。EVMは3.0%以下(IEEE802.11g/a)。

生産については、携帯電話アンテナスイッチモジュール生産設備のかなりの部分を転用できるという。06年の出荷開始を目指しており、販売計画は、06年度10億円、07年度20億円としている。

また、無線LANは、06年以降、携帯電話への搭載の進展も見込まれており、同社では今後、携帯電話内蔵を視野に入れながら、さらなる小型化の開発に注力していく方針。

日立金属が開発した無線LANモジュール
項目 新規開発品
モジュールサイズ 9.0×6.0×1.6mm:ハイパワーアンプ実装品
5.4×4.1×1.3mm:ハイパワーアンプ非実装品
送信電力 >+16dBm@IEEE802.11a
 +20dBm@IEEE802.11b
 +18dBm@IEEE802.11c
動作周波数 2.4GHz帯:2.4〜2.5GHz(IEEE802.11b/g)
5GHz帯:4.9〜5.85GHz(IEEE802.11a)
最大消費電量 160mA@IEEE802.11b +20dBm出力時
低歪み EVM(Error Vector Magnitude)<3.0%(IEEE802.11g/a)

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