電波プロダクトニュース



050826_02
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月26日050826_02 山一電機 接続部品 コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット パソコン・OA機器・LAN用

GR-1217-CORE準拠のアドバンストMCコネクタ



山一電機はこのほど、通信ネットワークの大容量化ニーズに対応し、業界に先駆けてGR-1217-CORE準拠のアドバンストMCコネクタ(AMCコネクタ)を開発、販売開始した。同社は、AMCコネクタを含む基板用コネクタ製品を中期戦略商品に位置付け、3年後の08年3月期には、基板用コネクタの売上高を04年度比で3倍以上に拡大させる計画。

アドバンストMCは、ATCAをベースとしたメザニン(増設)カード規格。今年1月にアドバンストMC1.0がリリースされた。PCI Express、イーサネット、ファイバチャンネル、XAUI、SATAなどの高速伝送規格を網羅しており、キャリアボード前面挿抜、ホットスワップにより機器を止めずにモジュール増設可能。12.5ギガbps/チャンネルまで拡張可能な仕様で、将来性を確保している。

同社が開発したアドバンストMCコネクタ「CN074」は(1)コンプレッションマウント技術の採用(2)低損失YFLEX(FPC)がコネクタ間をつなぐ3体構造(3)カスタム仕様に柔軟対応などを特徴とし、12.5ギガbpsの高速伝送性能を実現している。

ハンダ付け不要

コンプレッションマウント技術は、キャリアPWBに対し、バネ性を持ったコンタクトを押し付け、接触による接続で、これにより伝送特性、高密度化を阻害するスルーホールレスでの実装を実現し、ハンダ付け不要なことから、ハンダ付けに伴う課題(接続確認、接合部破損、難リペア性)をクリアしている。

カードエッジおよびキャリアコネクタ間をインピーダンス整合したYFLEXにより接続することで、インピーダンス整合性の確保および自由度の高い設計を実現した。

カスタム仕様への容易な対応が可能。規格と異なった位置へのアドバンストMCモジュール挿入や、規格と異なったピンアサインも可能。

08年には600億円市場

テレコムネットワーク市場では、07年までには核となるゲートで10ギガbps伝送コネクタが必要とされ、08年には同コネクタの世界市場は600億円規模への拡大が見込まれている。

山一電機は、アドバンストMCコネクタを事業拡大に向けた重点製品の1つに位置付け、新市場開拓を進める。

同社は、実装関連事業(コネクタ事業)のカテゴリとして(1)カード用コネクタ(2)実装用ICソケット(3)基板コネクタを柱とし、08年3月期には、基板コネクタの売上げを、現在の主力事業であるカードコネクタと同等水準まで引き上げる計画で、新市場開拓と収益性を重視した事業を展開する。


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