電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月21日051021_01 ローム 半導体集積回路 専用IC デジタル情報家電用

携帯機器に最適なチャージポンプ回路とWL-CSPを採用した業界最小のBi-CMOSプロセスのビデオドライバIC


ロームは、ビデオ出力用大容量コンデンサ不要のチャージポンプ回路内蔵ビデオドライバICで、ウエハーレベルチップサイズパッケージ(WL-CSP)を採用し、業界最小サイズを実現したビデオドライバICを開発した。DSCをはじめ、携帯電話などの携帯機器での部品の小型化、省電力化の要望に応えた。11月からサンプル出荷(サンプル価格100円/個)を開始し、06年3月から月産50万個で量産に入る。60%以上のトップシェアを持つビデオドライバICで、さらにシェアアップを図る。

開発したビデオドライバICは「BH76906GU(ビデオドライバアンプゲイン6デシベル)/BH76909GU(9デシベル)/BH76912GU(12デシベル)/BH76916GU(16.5デシベル)/BH76706GU(6デシベル、出力端子シャントスイッチ内蔵)の5品種。



0.6マイクロメートルBi-CMOSプロセスを用い、1.6×1.6ミリのチップにクランプまたはバイアス回路、ローパスフィルタ(LPF)、アンプ回路、チャージポンプ回路を内蔵。1.6×1.6×0.75ミリの業界最小サイズWL-CSP(8ボール)に仕上げた。

チャージポンプ内蔵ビデオドライバICは、同社の「BH768□□シリーズ」(パッケージは8ピンMSOPを採用)が4.0×2.9×0.9ミリで、これまで業界最小だった。この同社従来品に比べても、実装面積で約70%削減している。

チャージポンプ回路を内蔵することによって、チャージポンプ回路なしのビデオドライバICで必要だったビデオ出力端子に、外付けの1千マイクロFクラス大容量電解コンデンサを不要にした。

8次4.5メガヘルツLPFの内蔵により、ノイズの少ない画像再生を実現した。

また、ほぼGNDレベルから電源電圧まで、出力振幅を出すことができる高性能出力フルスイングタイプ出力段を用い、ビデオ信号を駆動するのに必要な最大出力レベル約3.2ボルトppに対し、5.2ボルトpp(Vcc=3.0ボルト時)の最大出力レベルを達成し、2.5-3.45ボルトの低電圧動作を保証した。スタンバイ時の消費電流0マイクロアンペア(typ)、静電破壊耐圧6キロボルトも達成した。

BH76706GUは、ビデオ出力端子をビデオ入力端子としても使える出力端子シャントスイッチを内蔵。テレビ信号をDSCや携帯電話に記録できる。

生産は、前工程をローム・アポロデバイス(筑後市)で、後工程をローム福岡(行橋市)で行う。同社では現在、月200万個以上のビデオドライバICを生産している。

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