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2月16日060216_03 サムスン電子 半導体集積回路 メモリー デジタル情報家電用

世界最速のデータ伝送を可能にした512メガビットGDDR4チップ



【ソウル支局】韓国サムスン電子は14日、世界最速の512メガビット第4世代グラフィックスDDR・DRAM(GDDR4)チップを開発したと発表した。

同チップは毎秒12.8ギガバイトのグラフィカル映像データ(2ギガバイトのDVD映画なら6タイトル分)をコンピュータ・ビデオカードやモジュール上の映像プロセッサに伝送するもの。

映像プロセッサは通常、コンピュータのCPU(中央演算処理装置)を補完しながら、数ギガバイトの動画や高速アクションを伴ったゲームなど、データ容量の重いコンテンツを処理、コンピュータスクリーン上に表示する。映像処理チップや部品、インターフェイスチップなどを1つの基板に集積したビデオカードなどにも組み込まれている。

サムスンが開発した512メガビットのGDDR4は、データI/Oピン32本を有し、それぞれが毎秒3.2ギガビットでデータを伝送。来月には80ナノメートルの微細加工技術を使用し、量産を開始する。

GDDR4・DRAM開発の背景には、コンピュータ業界での64ビットOSへの移行が加速し、より高速の映像プロセッサやグラフィックメモリーに対する需要が拡大していることがあるという。

同社では00年に第1世代のGDDR1を、02年にGDDR2、03年にGDDR3、05年にGDDR4を開発し業界をリード。現在では世界のグラフィックスDRAMチップ市場でシェア約50%を手中にしている。

512メガビットのGDDR4・DRAMを早々と投入することによってサムスンは、ライバル企業との差をさらに広げ、まだ開発の初期段階ながらGDDR4・DRAMの世界市場で8割以上のシェアを獲得すると意気盛んだ。

米調査会社IDCによると、06年の世界グラフィックス・チップセット(ビデオカード)市場は、前年比10%増の27億ドルに達する見込み。

なお、グラフィックスDRAMチップ市場は、チップセット市場の一部に組み込まれている。

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