小型携帯機器に最適な高さがわずか0.8ミリで良好な操作感触を実現した薄型スライドスイッチ

　ミツミ電機はこのほど、高さ０.８ミリメートルと極限の薄さを実現した薄型スライドスイッチ「ＳＳＮシリーズ」を開発、今月から量産を開始する。サンプル価格は５０円。生産計画は、中国の青島三美電機有限公司（青島市）で月産１千万個を予定している。

　 同社はこれまで、高さ１.４ミリメートル、１.０ミリメートルの薄型スライドスイッチを製品化していたが、ポータブル電子機器のスリム化に伴う操作スイッチへの薄型化ニーズに対応し、今回、従来製品以上に薄型で良好な操作感触、リフローハンダ付け時のハンダ付け性、耐熱特性の向上を図ったＳＳＮシリーズを開発したもの。

　 主な特徴は（１）取り付け高さ０.８ミリメートル（２）操作時の切り替え感触が明確で安定している（３）端子形状、ベース材料の最適化により、ハンダ付け特性が良好。主な用途は、小型オーディオ、ビデオプレヤー、デジタルカメラ、携帯電話、ＰＤＡ、情報端末機器など。

　 主な仕様は、ＤＣ４ボルト、３００ミリアンペア。接触抵抗１オーム以下。回路数は１回路２接点。外形寸法７.１×２.９５×０.８ミリメートル。

　 薄型スライドスイッチは、携帯電子機器の電源部やホールド用などに使用され、今後も０.１ミリメートル単位の薄型化が要求されていくとみられている。