独自のＦＩＦＯメモリーと画像処理回路を１チップに集積した３次元ノイズリダクション・高画像処理ＬＳＩ

　沖電気工業はこのほど、ＴＶ・ビデオレコーダなどの民生画像機器、監視カメラ、ネットワークカメラなどの産業画像機器向けに、同社独自のＦＩＦＯメモリーと画像処理回路を１チップに集積した３・３ボルト単一動作の３次元ノイズリダクション・高画像処理ＬＳＩ「ＭＬ８７Ｖ２１０７」「ＭＬ８７Ｖ２１０７１」を開発、量産を開始した。サンプル価格は１千円（税別）。

　 近年、産業画像機器市場、とくに監視カメラ市場において、暗所で発生するノイズを強力に除去するノイズリダクションなど、高画質な映像を実現する機能が期待されている。

　 新製品に搭載したノイズリダクション機能は、フレーム巡回型で動き補償を強化した適応型３次元ノイズリダクション方式を採用、残像が少なく、解像度の高いノイズ除去を実現し、今まで除去できなかった暗所でのＣＣＤカメラノイズも強力にカットする。

　 ＭＬ８７Ｖ２１０７は、ノイズリダクション機能に加え、画像信号の時間軸歪みと、同期位相を補正するフレームシンクロナイザ機能を搭載しており、ノイズリダクションと同時動作が可能。ＤＶＲなどで入力画像信号の乱れによるＭＰＥＧエンコードの誤動作回避に有効である。

　 ＭＬ８７Ｖ２１０７１は、ノイズリダクション機能に加え、デジタルクロスカラーの除去機能を搭載しており、ノイズリダクションと同時動作が可能。ＴＶやＣＣＤカメラなどの高画質化を実現する。

　 パッケージは、１００ピンプラスチックＴＱＦＰで供給される。