メモリーと帯域をそれぞれ2倍に拡張し優れたコスト効率を実現したDPS

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、ＤＳＰ（デジタル・シグナル・プロセッサ）「ＴＭＳ３２０Ｃ６４５４」（Ｃ６４５４）を発表した。参考価格は９４ドル（７２０メガヘルツ動作品、１万個受注時の単価）。

　 Ｃ６４５４は、ＴＭＳ３２０Ｃ６４ｘ　ＤＳＰコアと、同社最高性能のＤＳＰアーキテクチャをベースに、優れたコスト効率を実現。現行品のＣ６４１ｘと同等の価格帯で、メモリーおよびＩ/Ｏの帯域幅をそれぞれ２倍としている。

　 このＤＳＰは、現行製品Ｃ６４１ｘとの完全なコード互換性を確保しており、性能を強化している。最新のＣ６４ｘプラスコアを採用しているため、８千ＭＭＡＣｓ（１００万積和演算/秒）の演算性能と、Ｃ６４プラスコアの４倍ものＥＤＭＡ（エンハンスト・ダイレクト・メモリー・アクセス）スループットを達成している。

　 パッケージは、２４ミリメートル角、６９７リードＢＧＡで供給される。

　 主な用途は、マシン・ビジョン、医療用画像診断システム、各種通信・放送インフラ関連機器、デジタル・ビデオ製品など。

　 このＤＳＰのシステム開発は、Ｃ６４５５評価モジュールとスタータキットが使用でき、それぞれ２２万６１７０円と６万２７９０円（いずれも参考価格）で販売している。