定格50Vの高耐圧と動作時における消費電流9マイクロアンペアの低消費電流化を実現した電圧制御IC

　リコーは、定格５０Ｖ（動作最大３６Ｖ）の高耐圧と、動作時（無負荷時）における消費電流９マイクロＡの低消費電流化を実現した電圧制御ＩＣ「Ｒ１５１４／Ｒ１４１５シリーズ」を開発、２６日からサンプル出荷を開始する。

　サンプル価格は１００円。月産規模は当初２００万個。

　新シリーズは、カーバッテリや、３セル以上のリチウム電池などの電源から入力した電圧を、動作電圧が規定されている機器内の回路上のメモリーやＣＰＵなどに対して、電池の消耗などによる電圧変動にかかわらず、一定化して出力するＩＣ。

　低消費電流化に有利なＣＭＯＳプロセス採用と、同社独自の新プロセスの構築で、定格５０Ｖの高耐圧で入力電圧範囲３６Ｖまで拡大、さらに、動作時の低消費電流化を実現した。

　こうした特徴により、従来の中心用途だった携帯電話だけでなく、車載機器をはじめ、幅広い分野の安定動作と低消費電流化への貢献を目指す。