新型チップセットの採用で遮蔽物があっても高感度・小型化を実現した新GPSレシーバモジュール

　ＧＰＳ関連製品の専門メーカーであるポジション（東京都千代田区、加藤邦彦社長）は、新ＧＰＳレシーバモジュール「ＧＳＵ―７０」を開発した。

　同製品は、新型のチップセットを搭載しており、高感度化、小型化を実現した。受信方式は追尾時、マイナス１５９ｄＢｍ以下と、従来品と比べ感度が大幅に向上。

　遮蔽物がある場合でも受信性能が高いため、搭載が難しかったコンテナ内などにも搭載できる。

　外形寸法（１６.２×１７.０×２.０ミリ）は、従来品より容積比が約２８％と超小型化に成功した。同製品を基本とし、ハードウエア、ファームウエアなど、複数をラインアップし、小型化とともにユーザーニーズに対応する。また、小型化による応用分野の拡大に期待している。

　加藤社長は「現在、ＧＰＳモジュールの需要は、カーナビ分野での比率が多いが、これからは様々な分野に広がっていく。盗難防止や子供の安全を目的としたセキュリティ分野など、応用例は様々。ＧＰＳ関連製品の専門メーカーとして培ってきた経験を生かし、ユーザーニーズに応えていきたい」と話す。

　現在、同社製品は国内だけで販売中だが、将来的には、ワールドワイドでの展開を見据える。年間の販売目標は約１００万個。今春からサンプル出荷を開始、今秋から販売を開始する。