ポータブル医療機器などに最適 超低消費電力の1チップ・システム・マイコン

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、ポータブル医療機器、および工業用センサーなど、より複雑な組込みアプリケーション向けに、高い集積度と超低消費電力動作を提供するワンチップ・システム・マイコン（ＭＣＵ）「ＭＳＰ４３０ＦＧ４６１ｘ」シリーズの量産出荷を開始したと発表した。ＭＳＰ４３０ＦＧ４６１９の価格は１４１２円（１千個受注時の参考単価）。

　 新製品は、超低消費電力の１６ビットＲＩＳＣマイコンＭＳＰ４３０に、大容量のフラッシュメモリー１２０キロバイト（最大）と８キロバイト（最大）のＲＡＭを搭載しており、さらに、オペアンプを最大３個、１２ビットＡＤＣ/ＤＡＣ、ＤＭＡコントローラをワンチップに内蔵している。

　 また、１メガバイトの拡張メモリー・モデルに対応する新ＭＳＰ４３０Ｘコア・アーキテクチャを搭載した初の製品で、より大容量のメモリー要求条件を満足するとともに、上位互換性を備え、モジュール化されたＣライブラリだけを使用して、リアルタイム・アプリケーションを開発することができる。

　 さらに、リアルタイム・クロックのスタンバイ・モード時に２マイクロアンペア未満の消費電力のため、１個のバックアップ用ボタン電池で最高１０年間の動作が可能で、製品設計寿命期間中にバックアップ電池の交換は不要となる。