携帯電話のGSM/UMTSバンド１対応向け長時間電池寿命と優れた信号受信を実現する統合型RFフロントエンド・モジュール

　米アバゴ・テクノロジーズは、携帯電話のＧＳＭ／ＵＭＴＳバンド１対応向け統合型ＲＦフロントエンド・モジュール「ＡＦＥＭ―７７８０」のサンプル出荷を開始した。量産出荷は今年第２四半期の予定。同社は、アジレント・テクノロジーズの半導体部門が分離独立して発足した。

　同モジュールは、ＦＢＡＲ（フィルムバルク音響リソネータ）をベースにしたデュプレクサと、通話時間を最大３０分延長させ、直線性に優れた同社独自のパワーアンプ「クールＰＡＭ」を一体化したもので、長時間の電池寿命、優れた信号受信などを実現する。ＨＳＤＰＡ（高速ダウン・パケットアクセス）に適している。

　７７８０のサイズは４×７ミリ、２０ピンの表面実装パッケージで、現行の携帯電話に必要なプリント基板のスペースを、最大５０％縮小可能としている。

　送信フィルター、パワーアンプ、カプラー、デュプレクサなどを１個にモジュール化することで、技術資源の削減や市場投入までの時間を短縮する。