コアに直接コアリングする手法で温度上昇の抑制と大幅なコストダウンを実現した高調波電流対策用リアクトル

　コンコルド電子工業はこのほど、コアに直接コアリングする手法を用いることによって、温度上昇を抑制するとともに、大幅なコストダウンを実現した高調波電流対策用リアクトル「ＣＮＲシリーズ」を開発した。サンプル価格は3000円。

　新製品は、ケイ素鋼板コアに絶縁紙を巻き、その上に巻線を施したもの。構造がシンプルなため、従来品に比べ、２０％以上のコストダウンが可能となった。また、特性面でも、独自の構造により放熱効果が上がり、温度上昇を低く抑えることができる。コアの積み厚を任意に設定できるため、仕様面、生産面などにおいて、フレキシブルな対応が可能になっている。

　現在は、０.３―１５ｋＷ程度のインバータ、周辺機器用として、１００ｍＨ／０.３―０.７ｍＨ／８０Ａの製品を生産。今後、１５０Ａまで電流容量を拡大する計画。インバータ、およびモーター機器などの高調波電流対策、および力率改善用のリアクトルとして最適。