電波プロダクトニュース



070403_01
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月3日070403_01 ローム 半導体素子 光半導体 デジタル情報家電用

AV機器やバッテリ駆動製品向けガリウム・アルミニウム・インジウム・リンを使った高輝度・高信頼性のチップLEDとLEDランプ


 ロームは、車載・電装品、産業機器以外の家電品、AV機器、ゲーム機などの一般機器や携帯電話をはじめとするバッテリ駆動製品向けの高輝度・高信頼性LED「ExceLED(エクセレッド)」シリーズを開発し、今月から量産を開始した。一般機器、バッテリ駆動製品に使用するLEDの高輝度、高信頼性ニーズに応え、車載・電装品や産業機器で実績のあるガリウム、アルミニウム、インジウム、リン(AlGaInP)の4元系素子を使用した高輝度・高信頼性LEDを商品化した。

 量産を開始したのは、橙、黄、赤、黄緑、緑の5色の発光色のチップLEDとLEDランプ。チップLEDは、リフレクタ付きモールドタイプ、標準モールドタイプ、ミニモールドタイプ、薄型ミニモールドタイプ、側面発光モールドタイプの5種類のパッケージを用意。LEDランプは丸型3φで商品化。合わせて6種類のパッケージを取り揃えた。パッケージサイズは3元系、2元系の同社従来品と同サイズにし、従来品からの置き換えを容易にした。

  いずれもAlGaInPの4元素素子を使用。素子の発光層の下層に反射膜を設け反射効率を上げ、発光電極の真下に設けた電流素子層を工夫し、発光効率を上げるなど、独自の素子構造により、高輝度、高信頼性を実現した。

  光度はリフレクタ付きモールドタイプのチップLEDの場合で、橙がGaAsPの3元系従来品の16倍の160ミリカンデラ、黄もGaPの2元系従来品の16倍の100ミリカンデラ、赤がGaAlAsの3元系従来品の10倍の63ミリカンデラ、黄緑がGaAsPの3元系従来品の1.6倍の40ミリカンデラ、緑もGaPの2元系従来品の1.6倍の10ミリカンデラ。いずれも3元系、2元系の従来品に比べ光度変化率がほとんどない。

  各タイプ月産1千万個体制で今月から量産に入った。生産はローム・ワコー(岡山県笠岡市)のほか、中国・大連のローム・セミコンダクタ(チャイナ)、マレーシア・コタバルのローム・ワコー・エレクトロニクス(マレーシア)で行う。

  一般機器やバッテリ駆動製品向けの高輝度・高信頼性LEDを「ExceLED(エクセレッド)」の商品名でシリーズ化していく。


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