起動・停止や逆転・加減速を頻繁に繰返すサーボモーターを低損失のCSTBTの搭載で効率的に駆動・制御し実装面積を３０％削減したインテリジェント・パワーモジュール

　三菱電機はこのほど、モーターを駆動・制御するインテリジェント・パワーモジュール（ＩＰＭ）に、起動・停止や逆転、加減速を頻繁に繰り返すサーボモーターの駆動・制御に最適な新シリーズを開発。第１弾としてＬ１シリーズ　Ｓタイプ「ＰＭ５０ＲＬ１Ｃ０６０」と「ＰＭ２５ＲＬ１Ｃ１２０」を５月からサンプル出荷する。サンプル価格はいずれも１万円（税抜き）。同社ではＬ１シリーズ投入により、サーボシステム向けパワー半導体事業の拡大を図る。

　新製品は最先端のパワーチップ技術で、サーボモーターの駆動に最適化した低損失のＣＳＴＢＴ（キャリア蓄積効果を利用したＩＧＢＴ）を搭載したことにより、サーボシステムを従来比約１５％省電力化できる。また、サーボモーターの駆動に最適化したＣＳＴＢＴの低損失特性と制御回路の最適化によりパッケージを小型化し、実装面積を従来比約３０％削減している。さらにＲｏＨＳ指令にも適合させている。

　仕様は、ＰＭ５０ＲＬ１Ｃ０６０がコレクタ電流５０Ａ、コレクタ・エミッタ間電圧６００Ｖ、ＰＭ２５ＲＬ１Ｃ１２０が同２５Ａ、同１２００Ｖとなっている。