リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池などの二次電池の過熱保護対策で業界最小形状の幅2.7ミリ厚さ0.64ミリを達成した温度ヒューズ合計4種類

　パナソニック　エレクトロニックデバイスは、二次電池の過熱保護対策用の業界最小の温度ヒューズ「ＥＹＰ２ＭＰシリーズ」を開発し、今月にサンプル出荷を開始、６月から量産に入る。回路部品ビジネスユニットで生産する。

　 リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池などの二次電池の過熱保護対策用で、幅２.７ミリ、厚さ０.６４ミリの業界最小形状を実現した。

　 厚さ３ミリの角形リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池の側面に設置できる。

　 公称動作温度９２度Ｃ、９８度Ｃの２種類それぞれに抵抗値６.５ｍΩ「ＡＵタイプ」、８.０ｍΩ「ＤＵタイプ」の計４種類を取り揃え、電池の温度特性だけでなく、充放電特性に合った温度ヒューズを選択できる。サンプル価格１２円/個。月産能力２００万個で量産する。

　 端子に金属平板を用い、低抵抗の可溶合金ヒューズ素子を２枚の樹脂フィルムで挟んだ。独自の精密加工技術で従来の３.２ミリ幅を２.７ミリに幅狭化。厚さも０.６５ミリから０.６４ミリにして、角形リチウムイオン電池や角形リチウムポリマー電池の側面にコンパクトに張り付けることができる。

　 電気定格ＤＣ３２Ｖ/２Ａ。鉛フリー、カドミウムフリー化で欧州ＲｏＨＳ指令対応。