一般産業機器のインバータ駆動に使われる耐圧600V/１２００ＶのCSTBT搭載のIＧＢＴ（絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ）モジュール　

　三菱電機はこのほど、一般産業機器のインバータ駆動に用いられる耐圧６００Ｖおよび１２００Ｖのパワー半導体モジュールの新シリーズとして、取り付け面の寸法を１種類に統一したＣＳＴＢＴ搭載のＩＧＢＴ（絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ）モジュール「ＮＸシリーズ」１８タイプを開発、９月からサンプル出荷する。価格は1万2000円から。新製品は主要部品であるベース板、ふた、ケースを共通プラットフォーム化し、ＮＸシリーズ全１８タイプの取り付け面寸法を１２２×６２ミリメートルの１種類に統一した。

　また、ピン端子、ネジ端子（電極）、金属ブッシュなどの形状も統一し、配置や組み合わせをカスタマイズすることで、ネジ止め、ハンダ付けなどの接続方法を柔軟に選択できるようにしている。

　さらに、最新のパワーチップ技術で開発した低損失のＣＳＴＢＴを搭載することにより、インバータシステムの通電時に損失となる飽和電圧をＮＦシリーズに比べ約１０％低減している。このモジュールはＲｏＨＳ指令に適合している。