パワー・マネジメントなど被測定回路のノイズ除去が必要なアプリケーション向け-16から80Vと広い同相電圧入力範囲での電圧出力ハイサイド（高電圧側）の電流シャントモニター

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、マイナス１６−８０Ｖと広い同相電圧入力範囲で電圧出力、ハイサイド（高電圧側）の電流シャントモニター製品「ＩＮＡ２７０」と「ＩＮＡ２７１」を発表した。

　 現在、出荷中で価格はともに０.８０ドル（１千個受注時単価）。

　 新製品は、電流検出部と出力バッファ部の２ステージ構成になっており、電流検出部の出力端子と出力バッファ部の入力端子の間にフィルター機能を追加することが可能である。

　 大きな同相電圧が加わったシャント抵抗の両端の小さな電位差を測定するという問題を解決するほか、内蔵の２ステージの間にフィルター回路を接続でき、内蔵バッファは被測定回路からのノイズが除去された電圧出力を提供する。

　 また、動作温度範囲で３％（最大値）と高い精度、１３０キロヘルツの広い帯域幅、９００マイクロＡ（最大値）と低い静止電流、マイナス４０−１２５度Ｃと広い温度範囲で諸特性が規定されているなど多くの特徴を備えている。総合電圧利得は、ＩＮＡ２７０が１４倍、ＩＮＡ２７１が２０倍となっている。

　 主な用途は、パワー・マネジメント、バッテリ充電やモーター制御など、被測定回路のノイズ除去が必要なアプリケーション。８ピンＳＯパッケージで供給される。