各種電子機器/ファン制御/空調システム向け業界最小で機器の安定的使用に最適なヒステリシス機能付きCMOS温度スイッチ

　セイコーインスツルはこのほど業界最小のヒステリシス機能付きＣＭＯＳ温度スイッチＩＣ「Ｓ―５８４１シリーズ」を開発、２１日からサンプル出荷を開始した。量産は６月から。

　新製品は、プラスマイナス２.５度Ｃの温度精度を持つ半導体温度センサーを内蔵した温度検出を行う温度スイッチＩＣ。温度スイッチＩＣは、設定された検出温度に達すると出力を反転するＩＣで、ヒステリシス機能は検出温度よりも温度が下がった場合でも反転した出力を保持し、設定した解除温度まで下がってから出力を復帰する機能。この機能により、検出温度付近で不安定な温度変動があった場合でも機器を安定して使用することができる。

　検出温度と解除温度の差であるヒステリシス温度として０、２、４、１０度Ｃの４種類の範囲を提供しており、各種アプリケーションに合った対応を取ることが可能である。

　また、２.２Ｖの低電圧から動作するため電池を使用する携帯機器にも使用できる。さらに接続先により出力形態をＮチャンネル・オープン・ドレイン出力またはＣＭＯＳ出力に選択ができ、温度検出時の論理の選択も可能となっている。１.６×１.８ミリメートルの超小型ＳＮＴ―６ＡおよびＳＯＴ―２３―５パッケージで供給される。主な用途は、各種電子機器、ファン制御、空調システムなど。