電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月1日070601_02 テキサス・インスツルメンツ 半導体集積回路 汎用リニアIC 一般民生用

日本開発品で高音質を実現した超低ジッタのデジタル・オーディオ・インターフェース・レシーバと非同期オーディオ・コーディック


 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI、山崎俊行社長)は、日本開発の超低ジッタのデジタル・オーディオ・インターフェイス・レシーバ「DIR9001」と非同期オーディオ・コーディック「PCM3060」を5月31日発表した。いずれも厚木テクノロジー・センターで開発された。既に出荷を開始しており、今後、需要拡大が見込まれる新規AV関連向けの戦略製品として拡販する。

 日本開発のメリットについて、同社は次のように強調する。「顧客からのフィードバックで、アプリケーションの要望に合わせた使いやすい仕様、特性で製品開発ができる。また、顧客との共同作業で早期に実環境での評価が可能。この結果、より完成度の高い製品を市場に導入できる」。

 DIR9001は、デジタル・オーディオ機器の高音質化の実現を目標に開発された。代表値で50psRMS(ピコ秒、実行値)と、類似する性能のスタンドアロン型製品と比べ、約5分の1のジッタ特性を提供する24ビット、96キロヘルツ製品。

 必要な外付け部品点数を低減し、AV/DVDレシーバおよびアンプ、車載オーディオ・システム、デジタルTV、電子楽器、録音システム、PCMオーディオ・インターフェイスなどのアプリケーションで音質を向上する。

 ハードウエア制御ピンの使用で内蔵する全機能を制御でき、外付けのマイコン制御が不要。

 今後さらに、広帯域化、高集積化、多機能化を進めていく計画。

 PCM3060は、24ビットのオーディオ・コーディックで、TIの売れ筋であるカレント・セグメント方式DAC(104デシベルDNR)とADC(99デシベル)を統合、1チップ化した。ADCとDACが異なるサンプリング・レートで動作する。

 また、非同期・同期モードの切り替えを可能にし、非同期時の性能劣化を最小限に抑制する。これらにより、顧客は使い勝手が良いのも特徴。

 ◇ジッタ(jitter)=パルスの時間的な「ゆらぎ」。光ディスクへの信号記録、再生時に記録データには時間的な「ゆらぎ」がなくとも、再生時には時間軸上の「ゆらぎ」が生じる。


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