産業用途向け耐圧200Vで3相のインバータ構成やハーフブリッジ構成の低・中電圧モーターに適したモーター駆動用IC3品種

　インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン（ＩＲジャパン）は、産業用途向けに耐圧２００Ｖのモーター駆動用ＩＣ「ＩＲＳ２００ｘ」シリーズ３品種のサンプル出荷を開始した。同シリーズには、ハイサイド駆動回路とローサイド駆動回路を独立に制御できるＩＲＳ２００１と、ハーフブリッジ構成の２品種（ＩＲＳ２００３/ＩＲＳ２００４）がある。３相のインバータ構成やハーフブリッジ構成の低電圧（２４Ｖ、３６Ｖ、４８Ｖ）モーターや中電圧（６０Ｖ、８０Ｖ、１００Ｖ）モーターの駆動に適している。

　 ＵＶＬＯ（低電圧ロックアウト）保護機能は全品種に搭載され、同２００３と同２００４はデッドタイム保護機能も備える。さらに、同２００４には入力の遮断機能もある。

　 ＩＲＳ２００ｘシリーズは、大きくて高価なディスクリート部品であるオプトカプラや変圧器を使った補助電源をハイサイド駆動回路用に用意する必要がなく、低コストなブートストラップ回路で実現でき、待機電流も少なくて済む。

　 パッケージは８ピンのＳＯＰまたはＤＩＰパッケージを採用。

　 出力のゲート駆動電圧は最大２０Ｖ。オンするときの出力電流（吐き出し電流）は２９０mＡ、オフするときの出力電流（吸い込み電流）は６００mＡ（いずれも標準値）。

　 入力論理レベルは３.３Ｖ、５Ｖ、１５Ｖに対応している。サンプル価格は、いずれも１６０円。