同期整流方式昇圧電源回路と定電流シンク駆動回路を内蔵した出力電流1.2Aの超高輝度大電流白色LEDドライバー

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、同期整流方式昇圧電源回路と定電流シンク駆動回路を内蔵した出力電流１.２Ａの超高輝度大電流白色ＬＥＤドライバー「ＴＰＳ６１０５０」を発表した。現在量産中で、価格は１.４０ドル（1000個受注時の参考単価）。

　新製品は、インダクタ方式の固定周波数のＰＷＭ（パルス幅変調）制御方式を使用することにより入力リップル電流を最小にでき、小型の外付け部品だけでフラッシュや照明を構成できる。

　２メガヘルツのスイッチング周波数を使用していることから、小型で高さの低い２.２マイクロＨ（ヘンリー）のインダクタを使用できる。また、ＬＥＤ電流や出力電圧はＩ2Ｃと互換性を持つインターフェイス経由で希望する値に設定でき、高い柔軟性を提供する。プリセットされた４種類の動作モードを内蔵しており、設計が簡素化される。

　さらに、ＬＥＤを高速に同期点灯させるためのトリガーピンを備えており、カメラモジュールとフラッシュの発光同期が容易である。

　主な用途は、カメラ付き携帯電話、スマートフォン、ＰＤＡ用の白色フラッシュや一般照明など。

　パッケージは、２×１.５ミリメートルの１２ピンウエハーチップスケールおよび１０ピンＱＦＮで供給。