高可用性システム向けコールドクランク状態で連続動作ができる過電流保護と突入電流制限を備えた過電圧保護レギュレータ

　リニアテクノロジーは、高可用性システム向けの過電流保護と突入電流制限を備えた過電圧保護レギュレータ「ＬＴ４３５６」を発売した。４×３ミリサイズの１２ピンＤＦＮまたは１０ピンＭＳＯＰパッケージを採用。１千個受注時の参考単価は２５４円からで、評価キットも提供する。

　 新製品は、電子システムが短時間の高電圧サージに対処しなければならない自動車の負荷遮断などの用途において、価格が高く安全面で重要な下流部品に対して堅牢なフロントエンド保護を提供する。

　 入力動作範囲が４−８０Ｖと広く、バッテリ電圧が４Ｖまで下がる可能性のあるコールドクランク状態で連続動作できる。また、入力電圧定格が高いため、１００Ｖ以上の過渡電圧を処理でき、デバイス本体や負荷に損傷を与えることなく、マイナス３０Ｖまでの逆入力保護を提供する。

　 ＬＴ４３５６は補助アンプを搭載し、さらに柔軟な設計に対応。内蔵アンプは電圧検出コンパレータや低損失リニア・レギュレータ・コントローラとしても使用できる。

　 同社では「車載、産業用や、正の高電圧の配電ホットスワップシステムに最適」としている。