民生機器制御(CEC)バッファ回路をオンチップ集積した初のHDMIバージョン1.3対応のトランスミッタ

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）は、ＨＤＭＩバージョン１.３対応トランスミッタ「ＡＤＶ７５２０ＮＫ」のサンプル出荷を開始した。価格は1000個受注時、４.１３ドルで、１１月から量産出荷する。

　新製品は、民生機器制御（ＣＥＣ）バッファ回路をオンチップ集積した初のＨＤＭＩトランスミッタ。ＣＥＣサポートチャンネルを別途開発する必要がない。このＣＥＣ機能により、エンドユーザーは１個のリモコンで、複数のＣＥＣ対応ＨＤ機器を操作できる。

　２ＩＣとＨＰＤ（ＨｏｔＰｌｕｇＤｅｔｅｃｔ）をサポートする５Ｖ対応Ｉ／Ｏを内蔵。Ｉ／Ｏ信号を５Ｖから１.８Ｖや３.３Ｖに変換するための外付け電圧変換チップが不要となる。

　対応規格はＨＤＭＩｖ１.３のほかＤＶＩｖ１.０、ＨＤＣＰｖ１.３、Ｓ／ＰＤＩＦ。また最大サンプルレート１９２キロヘルツで７.１サラウンドサウンドオーディオを実現する８チャンネル２ＩＳもサポートする。

　パッケージは６４ピンリードフレームチップスケールパッケージ（ＬＦＣＳＰ）を採用。１０ビットデュアルアナログ／ＨＤＭＩレシーバ「ＡＤ９３８８Ａ」や、ビデオデコーダ「ＡＤＶ７１８０」「同７４４１」など、高精細テレビシグナルチェーン用製品と互換性がある。