無停電電源装置などに最適な80℃の高温環境連続使用を可能にした高電圧で大容量2000Fの静電容量を持つキャパシタ

　ＦＤＫは、高温環境で連続使用を可能にした高電圧の大容量キャパシタ「ＥｎｅＣａｐＴｅｎ」＝写真＝を開発した。

　 新製品は、これまでの６０度Ｃ対応を、８０度Ｃの高温での使用を可能にした点が大きな特徴。

　 内部構造および組成の最適化などによって、６０度Ｃの環境下では出力や電圧面などでの性能低下が起きず、８０度Ｃの高温環境下では電圧などの諸条件の調整によって、長期の使用が可能となった。また、セル電圧は最大４Ｖと高く、エネルギー密度が一般的な電気２重層キャパシタに比べ、３−４倍と非常に高いことから、従来にない電力の蓄積・出力が可能となる。

　 静電容量は２０００Ｆ。内部抵抗は１.５ｍΩ。サイクル特性は１０万回以上。サイズは１００×１１０×１３ミリメートル。

　 高出力な無停電電源装置、瞬低装置などではバッテリへの冷却装置が不要になるとともに、モジュール化の必要セルが少なくなるなど、蓄電装置全体の小型、軽量化、高性能化に寄与する。