低電圧信号レベルで高精度が要求されるバッテリ駆動の小型機器向けレール・ツー・レール入出力の低消費電力CMOSデュアル・オペアンプ

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）はこのほど、レール・ツー・レール入出力の低消費電力ＣＭＯＳデュアル・オペアンプ「ＡＤ８５０６」を発表した。米国における参考価格は０.７０ドル（1000個受注時の単価）。現在、サンプル出荷中で、量産出荷は１１月の予定。

　新製品は、微小消費電力でありながら、低電圧信号レベルでも高精度が要求されるバッテリ駆動の患者監視装置、リモートセンサー、現場使用の可搬計測機器、携帯機器などを含む小型機器向けに設計されている。

　斬新な回路技術により電源変動、同相入力変動に対しても歪みを抑え、高リニアリティを維持するようにしている。

　１０５デシベルの電源変動除去特性により、バッテリ寿命ぎりぎりまで機器の特性を高精度で維持できる、バッテリ駆動機器に最適なアンプとなっている。

　消費電流は、アンプ１個当たりわずか２０マイクロＡと同クラスのオペアンプに比べ３５％も小さくなっている。パッケージは、８ピンＭＳＯＰであるが、超小型の８バンプＷＬＣＳＰでも供給する計画。