携帯電話の地上デジタル放送対応製品向け画質向上機能と低消費電力化用および普及モデル用アプリケーションプロセッサ2品種

　ルネサス　テクノロジはこのほど、携帯電話向けアプリケーションプロセッサＳＨ−Ｍｏｂｉｌｅシリーズにおける地上デジタル放送対応製品のラインアップ強化として、画質向上機能と低消費電力化を強化した「ＳＨ−ＭｏｂｉｌｅＬ３Ｖ２（ＳＨ７３６２）」と、携帯電話の普及モデル向けの小型パッケージで、コストパフォーマンスに優れた「ＳＨ−ＭｏｂｉｌｅＵＬ（ＳＨ７３６３）」の２品種を製品化、１０月からサンプル出荷を開始する。価格は、それぞれ２８００円と１５００円。量産は、１１月から合計月２０万個で開始し、０８年１月には同月３０万個を予定している。

　 新製品は、日本の地上デジタル放送ＩＳＤＢ−Ｔで採用されている動画像圧縮規格Ｈ.２６４/ＭＰＥＧ−４　ＡＶＣに対応した高性能動画像処理ＩＰのＶＰＵ（ビデオ・プロセッシング・ユニット）を搭載しており、ＶＧＡサイズで３０フレームのエンコードおよびデコード性能を実現している。また、最大動作周波数２６６メガヘルツで、４７８ＭＩＰＳの高速処理を実現しているＣＰＵコアＳＨ４ＡＬ−ＤＳＰを搭載しており、様々なアプリケーションを高速に処理することができる。

　 さらにＳＨ７３６２は２５６メガビットＳＤＲＡＭ、ＳＨ７３６３は１２８メガビットＳＤＲＡＭをＳｉＰ（システム・イン・パッケージ）として搭載しており、コンパクトな実装が可能である。パッケージは、ＳＨ７３６２が２８１ピンＢＧＡ、ＳＨ７３６３が小型の２２４ピンＢＧＡパッケージを採用している。