携帯電話などの小型携帯機器向け電池の高寿命化に対応するためCMOSプロセスを採用した逆流電流防止機能付きレギュレータIC

　ミツミ電機は、逆流電流防止機能付きレギュレータＩＣ「ＭＭ３３８ｘｘシリーズ」を開発、０８年３月から量産を開始する。月産５０万個を計画。生産は千歳事業所（北海道千歳市）。サンプル価格１００円。

　携帯機器の低消費電流化、小型化に伴い、使用されるＩＣにも低消費電流化・小型化が求められている。

　今回、開発の新製品は電池の高寿命化に対応するため、ＣＭＯＳプロセスを用い、チップイネーブル機能を持つレギュレータＩＣ。

　出力端子（Ｖｏｕｔ）と入力端子（ＶＤＤ）の電圧をモニターし、出力端子に入力端子異常の電圧が印加された場合は、自動的に入力端子側へ逆流する電流を抑える逆電流防止機能（Ｍａｘ：０.１マイクロＡ）を搭載しており、バックアップ用定電圧電源用に最適。逆流電流防止機能の内蔵で従来のダイオードで構成した回路が不要となり、セット基板の小型化を可能にする。

　主な用途は、携帯電話、携帯ゲーム機、携帯情報端末、デジタルカメラ。