ポータブル機器のアプリケーション向け+-1.5LSB（最大値）のINL（積分非直線性誤差）特性を備え優れた直線性を提供する16ビットADコンバータ2品種

　日本テキサス・インスツルメンツはこのほど、プラスマイナス１・５ＬＳＢ（最大値）のＩＮＬ（積分非直線性誤差）特性を備え、市場の同種の製品と比較して２倍も良好な直線性を提供する１６ビットＡＤＣ（ＡＤコンバータ）「ＡＤＳ８３１７」（真の差動入力）と「ＡＤＳ８３２６」（シングルエンド入力）の２品種を発表した。価格はいずれも５ドル（1000個受注時の単価）。

　新製品は、２５０キロサンプル／秒の最高データレートで動作した場合でも、電源電圧５Ｖで１０ｍＷの低い消費電力で動作する。また、両デバイスはクラス最高の温度ドリフト規定を提供することから、動作温度全体で信頼性の高い測定を実現する。

　さらに容量電荷再配分型のＳＡＲ（逐次比較型）アーキテクチャを搭載していることから、このアーキテクチャ固有のサンプル／ホールド機能を提供する。

　パッケージは、業界標準の８ピンＭＳＯＰまたは３ミリメートル角の８ピンＳＯＮパッケージで供給され、工業用データ・アクイジション機器およびポータブル医療用機器をはじめとするポータブル、バッテリ動作の各種アプリケーションでアップグレードを容易に実現する。