携帯電話などの携帯機器向け約26万色表示が可能でWQVGAサイズのアモルファスTFTカラー液晶モジュールに対応した1チップ液晶コントローラドライバー

　ルネサス　テクノロジは、携帯電話などの携帯機器向け液晶コントローラドライバーとして、ＷＱＶＧＡサイズのアモルファスＴＦＴカラー液晶モジュールに対応した１チップ液晶コントローラドライバー「Ｒ６１５１７」を開発、きょう１６日からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は２９０円。量産は０８年３月から月１０万個で開始し、同９月には月５０万個を予定している。

　 新製品は、１６対９のアスペクト比である２４０×４３２ピクセルのＷＱＶＧＡ画面サイズと約２６万色表示が可能で、これを１チップで実現しているため、液晶モジュールの低価格化が図られる。

　 また、ＲＧＢの階調生成回路をそれぞれ個別に設定できるＲＧＢ独立ガンマ調整機能を内蔵している。さらにバックライト制御機能を内蔵し、表示される画像内容を自動的に認識、バックライトの輝度と、それに応じた表示データ処理をダイナミックに制御する。

　 これにより、高画質を維持しながら、液晶モジュール全体の消費電力を約３０％低減する。

　 インターフェイスは、ＭＩＰＩインターフエイスを搭載している。これにより、ソフトウエアとハードウエアの実装および設計が従来に比べて容易になり、モバイル機器開発における再利用性および互換性が向上し、開発期間を短縮できる。