石油・ガスや半導体製造分野向けに最適なVICTREX樹脂とSABIC社のExtem樹脂のブレンドより優れた特性を提供する新規高耐熱材料VICTREX　MAXシリーズ

　英ビクトレックス社（ランカシャー州、デビット・ハメル社長）はこのほど、同社ＶＩＣＴＲＥＸ樹脂とＳＡＢＩＣイノベーティブプラスチックス社（旧ＧＥプラスチックス）のＥｘｔｅｍ（エクステム／熱可塑性ポリイミド、ＴＰＩ）樹脂のブレンドによる新規高耐熱材料「ＶＩＣＴＲＥＸ　ＭＡＸシリーズ」を発表した。日本市場に対しては、日本法人のビクトレックスジャパン（東京都港区、リチャード・オカップニャック社長）が同製品を販売する。

　ＶＩＣＴＲＥＸ　ＭＡＸシリーズは、ＶＩＣＴＲＥＸ　ＰＥＥＫ製品ファミリーに属し、最も要求の厳しい環境、特に高温環境下における機械特性と寸法安定性の組み合わせが要求される用途に最適な樹脂材料。

　同社ではまず、ＶＩＣＴＲＥＸ　ＰＥＥＫとＥｘｔｅｍの配合割合を変えた溶融粘度の異なる二つのグレードとして、ＶＩＣＴＲＥＸ　ＭＡＸシリーズ「Ｍ１０００」と「Ｍ２０００」を販売開始する。

　同シリーズ製品は、ＶＩＣＴＲＥＸ　ＰＥＥＫの特徴である耐薬品性や耐加水分解性、長期耐熱性、耐摩耗性と、Ｅｘｔｅｍ樹脂の寸法安定性、高温環境下での高強度、ＨＤＴ／クリープ特性などの複数の優れた特性を顧客に提供できる。

　ＶＩＣＴＲＥＸ　ＰＥＥＫの標準的なグレードに比べ、高温環境下での機械的特性など、性能面での大幅な向上を達成しており、広範な温度環境下で、より安定したＣＴＥを有する。

　同社は、ＶＩＣＴＲＥＸ　ＭＡＸシリーズ製品の主な需要先として、石油・ガスや半導体製造分野に注力するほか、様々な市場分野への展開を推進する。