携帯電話などの小型機器向けフリクションロック付き嵌合状態で高さ１ミリを実現した小型・低背の細線同軸AWG#42-46用水平接続コネクタ「ＦＩ−ＪＨシリーズ」

　日本航空電子工業はこのほど、携帯電話などの小型機器向けに、小型・低背の細線同軸コネクタ「ＦＩ―ＪＨシリーズ」を開発した。嵌合状態で高さ１ミリメートルを実現した、細線同軸ＡＷＧ＃４２―４６用の水平接続コネクタ。嵌合が容易に外れないよう、コネクタの両サイドにグランドの接続も兼ねたフリクションロックを設置している。

　サンプル価格はレセプタクルが１５０円、プラグが１１０円。販売見込み数量は月間１００万個（芯数トータル）としている。

　昨今の携帯電話は、多機能化と薄型化が加速している。このため、コネクタの低背化が要求され、多機能に伴う耐ノイズ性要求も強い。新製品は、こうした要求に対応したもの。

　新製品は、低背ながら小型化を実現し、奥行き６.１ミリメートル、ピッチ方向２１.７ミリメートル（４０芯時）／高さ１.００ミリメートルとした。有効接触長０.７１ミリメートルを確保して、安定した接続が可能だ。接触部をコンタクトで挟み込む高信頼性構造。プラグ側とレセ側とのＧＮＤ接点部は金メッキ同士による低接触抵抗、安定した接続。

　プラグとレセプタクルとの嵌合にフリクションロックを設置。挿入ガイド性アップのフランジをプラグ両サイドに設置している。レセプタクル側は、エンボステープ供給による自動実装対応。レセプタクル側ニッケルバリヤによるハンダ上がり防止構造あり。適用電線はＡＷＧ＃４２―４６。

　芯数バリエーションは３０芯と４０芯（２０芯および３５芯も開発中）。定格電流０.３Ａ。適用市場は携帯電話、ＤＶＣ、ＤＳＣ、ＰＤＣ、小型液晶モニターなど。