工業用または医療用向け2ミリ角のQFN小型パッケージに耐圧40V 1.2Aの電力制御用FETを内蔵し3V-18Vと広い入力電圧範囲を備えた高電圧ブースト型コンバータ「TPS61170」

　日本テキサス・インスツルメンツは、小型パッケージに耐圧４０Ｖ、１.２Ａの電力制御用ＦＥＴを内蔵、３Ｖから１８Ｖと広い入力電圧範囲を備えた高電圧ブースト型コンバータ「ＴＰＳ６１１７０」の出荷を開始した。

　価格は１.４０ドル（1000個受注時の参考単価）となっている。

　新製品は、１.２メガヘルツの固定スイッチング周波数で動作し、最大９０％を超える電力変換効率を持つ。小型でロープロファイルのインダクタと、入出力コンデンサとして低容量で安価なセラミック・コンデンサが使用できる。

　また、１線式のデジタル・シリアルインターフェイスとＰＷＭ（パルス幅変調）入力を備えており、動作中に出力電圧を動的に調整できる。

　ソフト・スタート、過電流制限、過熱保護などの保護機能も備え、１セルまたは２セルのリチウムイオン・バッテリからのブースト型、ＳＥＰＩＣ（シングルエンド・プライマリ・インダクタ・コンバータ）や、フライバック型の各回路形式をサポートする。

　パッケージは、２ミリメートル角のＱＦＮパッケージで供給され、工業用または医療用のＰＯＬアプリケーションとして使用される５Ｖ入力から１２Ｖ出力、１２Ｖ入力から２４Ｖ出力などの電源システムの簡素化に貢献する。