LTE/WiMAXおよびWiBroアプリケーション向け2.3ギガから4.0ギガヘルツのワイヤレス・インフラストラクチャ向け高性能・低消費電力のRFドライバー・アンプ「ADL5321」

　アナログ・デバイセズ（ＡＤＩ）は、ＬＴＥ、ＷｉＭＡＸおよびＷｉＢｒｏアプリケーション向け２.３ギガから４.０ギガヘルツのワイヤレス・インフラストラクチャ向けに、業界で最も優れた性能と消費電力を兼ね備えた新しい高性能低消費電力のＲＦドライバー・アンプ「ＡＤＬ５３２１」を開発、サンプル出荷を開始した。量産出荷は５月の予定。価格は２.５５ドル（１千個受注時の米国内参考価格）となっている。

　 ＡＤＬ５３２１は、２.６ギガヘルツで出力ＯＩＰ３がプラス４０ｄＢｍ、出力圧縮ポイントがプラス２５ｄＢｍという高いリニアリティ特性を持つ出力駆動レベルを提供する。消費電流はわずか８４ｍＡと少なく、競合デバイスと比べて３０％から５０％も省電力となる。

　 オンチップ・アクティブ・バイアス回路を集積しているため、外付け部品をさらに低減することができる。定格プラスマイナス４ｋＶのＥＳＤ（静電気放電）クラス３Ａ規格を満たしており、製造工程で優れたＥＳＤ耐性を実現する。

　 基地局や無線機器、あるいは衛星通信機器などのシステムに組み込むことで、最大で４個の外付け受動部品が不要となり、設計プロセスの簡素化を実現する。パッケージは、汎用性の高い３ピンＳＯＴ−８９で供給される。