ハイエンドサーバーやコアルーターなど向けシステムLSIの信号入力インターフェイスを光信号に変換しチャンネル当たり毎秒10ギガビットで伝送する4チャンネルの超小型並列光トランシーバ

　ＮＥＣは、システムＬＳＩの信号入力インターフェイスを光信号に変換し、チャンネル当たり毎秒１０ギガビットで伝送する４チャンネルの超小型並列光トランシーバを業界で初めて製品化した。

　並列光トランシーバは、データ入出力を光信号で行う光インターコネクションに不可欠なデバイスだが、従来の光インターフェイスモジュールは、パッケージサイズが大型で１チャンネルだけのため、多数の信号入出力を有するＬＳＩのインターフェイスに適用することが難しかった。

　新製品は１４ミリメートル角サイズ、厚さ４.７ミリメートルと小型でありながら、４チャンネルの入出力信号を変換可能なため、ハイエンドサーバーやコアルーターなど、次世代ＩＴ／通信機器の高速な信号処理を低コストで実現する。

　また、システムＬＳＩの周辺に複数搭載できるため、光インターコネクションの高密度実装が可能だ。

　さらに伝送効率の高い送受信ＬＳＩを搭載しているため、毎秒１０ギガビット×４チャンネルで１Ｗ以下という低消費電力を実現している。加えて、配線基板に対して垂直方向に接続する着脱が容易な専用ファイバコネクタをフジクラと共同開発し、高密度設計を可能にした。

　この製品は、２６日から２８日まで米国サンディエゴで開催されるＯＦＣに出展される。