リモコンや携帯ゲーム機など向け72segx32com（2304ドット）と業界最高水準の高解像度ドットマトリックス液晶ドライバー内蔵で8ビットマイコン並みの低消費電力を実現した16ビットフラッシュマイコン「S1C17702」

　セイコーエプソンは、業界最高水準の高解像度ドットマトリックス液晶ドライバーを内蔵し、８ビットマイコン並みの低消費電力を実現した１６ビットフラッシュマイコン「Ｓ１Ｃ１７７０２」を開発した。３月からサンプル出荷、６月から月５０万個で量産を開始する予定。

　 新製品は、１６ビットＲＩＳＣ　ＣＰＵを搭載し、１サイクル/基本命令の高速処理能力を実現した。１２８キロバイトの大容量フラッシュメモリーを内蔵し、複数のセンサーや周辺機器との接続を可能とする多彩なインターフェイスを備えている。

　 また、業界トップクラスの最大７２ｓｅｇ×３２ｃｏｍ（２３０４ドット）の高解像度なドットマトリックス液晶ドライバーを内蔵、直接液晶パネルへ接続することで、漢字やグラフの表示などを容易に実現できる。

　 電源電圧から液晶パネル駆動に必要な複数の電圧を内部で生成するため、専用電源を必要としない。

　 さらに、電池残量に関係なく表示品質を保つ定電圧回路も搭載していることから、最小限の部品点数での構成ができ、機器の小型化や低パワー化に加え、コストダウンが可能となる。

　 スタンバイ時の消費電流が１.０マイクロＡと低消費電力で済むため、バッテリの長寿命化に貢献する。主な応用としてはリモコン、スポーツウオッチ、健康機器、携帯ゲーム機などとなっている。