銀行やクレジットなどの金融決済カードやIDカードなどの高セキュリティが要求されるICカード向け高性能16ビットCPUコアと36キロバイトEEPROMおよび224キロバイトのマスクROM搭載のセキュアマイコン「RS45C」

　ルネサス　テクノロジは、銀行やクレジットなどの金融決済カード、ＩＤカードなどの高セキュリティが要求されるＩＣカード向けに、高性能１６ビットＣＰＵコアと３６キロバイトのＥＥＰＲＯＭ、および２２４キロバイトの大容量マスクＲＯＭを搭載したセキュアマイコン「ＲＳ４５Ｃ」を製品化し、６月からサンプル出荷を開始する。

　 価格は、ウエハー出荷形態の場合１５０円/個（最小出荷単位時）。量産は９月から月５万個で開始し、０９年９月には同５０万個を予定している。

　 新製品にはＣＰＵコアＲＳ−４を搭載しており、同社従来品のＡＥ−４に比較して、処理性能が飛躍的に向上し、同じ動作周波数の場合２倍の高速処理を実現。新たに内部クロック発振器を内蔵し、クロック供給方式をチップ内部での供給方式にすることで、最大動作周波数を２０メガヘルツに高速化している。

　 また、定評のあるＭＯＮＯＳ型のＥＥＰＲＯＭを搭載し、従来品に比べ書き換え速度を約２倍に向上させている。

　 暗号処理機能としては、従来品に搭載しているＤＥＳコプロセッサを改良して、より高度な暗合処理が可能なトリプルＤＥＳコプロセッサを搭載している。