業界で最も低い無負荷時自己消費電流を提供し2種類の出力電圧レベル切替え機能を搭載した低ドロップアウト・リニア・レギュレータ

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、マイクロコントローラＭＳＰ４３０搭載のバッテリ動作機器向けに２種類の出力電圧レベルを切り替えでき、出力電流１５０ｍＡの低ドロップアウト・リニア・レギュレータ「ＴＰＳ７８０ｘｘ」を発表した。現在、サンプル出荷中で、量産出荷は今月の予定。

　 サンプル価格は０.７５ドル（１千個受注時の参考単価）。

　 新製品は、５００ナノＡと業界で最も低い無負荷時自己消費電流を提供する。また、電圧セレクトピンにより２種類の出力電圧レベルを切り替えることができ、動作中に消費電力をカスタマイズし、消費電流を半減することができる。

　 これらの出力電圧レベルは、ＥＰＲＯＭを使用した独自のアーキテクチャで工場出荷時に設定されることから、複数の出力電圧オプションを提供できる。

　 ＴＰＳ７８０ｘｘは、外付け部品なしでＭＳＰ４３０、その他の８ビットまたは１６ビットマイクロコントローラ向けのダイナミック・ボルテージ・スケーリング機能を実現でき、１マイクロファラッドを超えるどのような容量のコンデンサを出力に接続しても安定して動作する。パッケージは、２ミリメートル角の６ピンＳＯＮパッケージで供給される。主な用途は携帯電話、デジタルカメラ、煙探知機、リモコンなど。