ポータブルオーディオやPDAの電池向け小型パッケージながら2倍以上のドライブ能力など高効率化・高性能化と低電圧駆動を可能にした昇圧DC-DCコンバータIC「RP400シリーズ」

　リコーは、小型パッケージながら２倍以上のドライブ能力など高効率化・高性能化と低電圧駆動を可能にした昇圧ＤＣ―ＤＣコンバータＩＣ「ＲＰ４００シリーズ」を開発、４月７日からサンプル受注を開始する。サンプル価格は１８０円。量産は当初２００万個を予定している。

　新製品は、ポータブルオーディオやＰＤＡなどに用い、リチウムイオン電池や乾電池などの電源から入力した電圧を機器内の回路上の表示系やメモリー、ＣＰＵなどに対して元電源より高い要求電圧に効率良く変換し、一定化して出力するもの。

　従来品での小型パッケージＳＯＴ２３―５に加え、１.８×２.０ミリメートルのＤＦＮ１８２０―６への搭載を実現している。これにより、面積比で５５％以上小型化した。

　出力電圧が３.３Ｖの時のスイッチオン抵抗は、０.４Ωと低い値を実現した。ドライブ能力は、内蔵ＭＯＳＦＥＴ使用時の同社比で２倍以上。入力電圧０.８Ｖからの起動が可能で、乾電池１本からの昇圧にも対応している。

　動作可能な電圧の上限は５・５Ｖ。位相補償も内蔵しており、外付け部品はコイルとコンデンサ、ダイオードとなっている。