従来品に比べて定格電流を１０マイクロヘンリー品で約36％向上させた液晶テレビやプラズマテレビなどの薄型テレビ用チョークコイルとして使用される巻線パワーインダクタNR60シリーズに追加された高さ2.8ミリの「NR6028]

　太陽誘電は、液晶テレビやプラズマテレビなどの薄型テレビ用チョークコイルとして使用される巻線パワーインダクタＮＲ６０シリーズに、高さ２.８ミリメートルの「ＮＲ６０２８」を追加した。サンプル価格は２０円。５月からフィリピンの工場で、月１００万個の量産を開始する。

　 ＮＲ６０２８は、インダクタンスが０.９マイクロ―１００マイクロヘンリーまで１３品種を用意し、サイズは６.０×６.０×２.８ミリメートルとなっている。従来品に比べ、定格電流を１０マイクロヘンリー品で約３６％向上させている。

　 同社は、スペースの無駄を徹底して排除したシンプルなスリーブレス構造を特徴とする巻線チップインダクタＮＲシリーズを提供し、高い評価を得ている。

　 薄型テレビ向けラインアップとしては、０５年１２月のＮＲ８０４０（８.０×８.０×４.０ミリメートル）の発売以来、８ミリメートル角のＮＲ８０シリーズ、６ミリメートル角のＮＲ６０シリーズを展開し、チョークコイルとして使用されている。

　 今回、ＮＲ６０２８を発売することで、ＮＲ６０シリーズは１.２、２.０、２.８、４.５ミリメートルと４種類の高さをそろえ、特性バリエーションを拡大した。