業界最高レベルの性能ノイズ抑制用磁性シート・リカロイ「ＨＭＳＡＷシリーズ」と、ＲＦＩＤ用磁性シート・リカロイ「ＨＭＳＡＳシリーズ」

　アルプス電気は、業界最高レベルの性能を実現したノイズ抑制用磁性シート　リカロイ「ＨＭＳＡＷシリーズ」と、ＲＦＩＤ用磁性シート　リカロイ「ＨＭＳＡＳシリーズ」を開発、今月から量産を開始した。サンプル価格は１万５００円（１７５×２９５ミリメートル１枚の場合）。

　セットの高機能化が進み、小型・薄型化のため、基板上の部品配置が高密度化している。このため、設計段階では予測しない電磁波ノイズが発生しやすくなっている。このノイズを抑制するために効果を発揮するのが、ノイズ抑制シートと呼ばれる磁性シートだ。

　ＨＭＳＡＷシリーズは、業界最高レベルのノイズ抑制効果（■μ＝３５）を実現しており、同社従来品に比べ約２０％向上させている。また、磁性シートは電波を効率良く集めるためにも使用される。

　電子マネー機能に代表されるＲＦＩＤシステムでは、他の部品や機器の影響からアンテナに届く電波が干渉し、動作が不安定になることがあるが、磁気シートを使うことで、電波を効率良く集め、通信状態を改善することができる。

　ＨＭＳＡＳシリーズは、業界最高レベルの透磁率「　■μ＝１００（１３.５６メガヘルツ帯）」を達成し、同社従来品に比べ約２５％向上させている。この磁性シートをＲＦＩＤシステムのアンテナ部分に張り付けることで、通信状態が改善される。

　これらの磁性シートはセットでの使用用途に合わせた形状に加工でき、カットしたり、打ち抜いたりシール状にすることもできる。