E Ink社製電子ペーパーディスプレイ（Vizplex）の描写を高速化し、部分書き換えができる電子ペーパー専用コントローラIC「S1D13521」

　セイコーエプソンは、Ｅ　Ｉｎｋ社製電子ペーパーディスプレイ（Ｖｉｚｐｌｅｘ）の描写を高速化し、しかも部分書き換えができる専用コントローラＩＣ「Ｓ１Ｄ１３５２１」をＥ　Ｉｎｋ社と共同開発した。

　サンプル価格は１８００円（税抜き）。８月から、月１０万個以上での生産を予定している。

　新製品は今後、飛躍的に市場拡大が期待される電子書籍、電子新聞、電子タブレット、電子ノート、ノートＰＣ用サブディスプレイなどの新しいアプリケーションに最適な独自開発の高性能ディスプレイエンジンを搭載している。

　また、４０９６×４０９６ドットと高解像度対応でありながら、ホストＣＰＵに負荷をかけることなく、従来の製品では実現できなかった高速描写、高速部分書き換え、３２階調グレースケール対応などの機能をサポートしている。

　さらに外付け温度センサーインターフェイスを持ち、自動的に温度補正された「Ｗａｖｅｆｏｒｍ」（制御信号）をディスプレイに供給することにより、Ｅ　Ｉｎｋ社製電子ペーパーの最適な表示品質を実現する。

　この製品を搭載することで、電子書籍などでのペン入力やキーボード入力などユーザーインターフェイスが飛躍的に改善され、Ｅ　Ｉｎｋ社製電子ペーパーのアプリケーション開発に貢献する。

　評価キット「ＡＭ３００」も用意しており、Ｅ　Ｉｎｋ社から販売される。