ポータブル製品の消費電力低減に役立つ出力電流400mAの同期整流降圧型DC-DCコンバータ「TPS62270」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、ポータブル製品の消費電力低減に役立つ、出力電流４００ｍＡの同期整流降圧型ＤＣ−ＤＣコンバータ「ＴＰＳ６２２７０」の出荷を発表した。価格は１.０５ドル（１千個受注時の参考単価）。

　 新製品は、９５％と高い電力変換効率を備え、下限０.９Ｖ出力時でも出力電圧精度プラスマイナス１.５％を提供するため、同社の最新ＤＳＰ　Ｃ５０００と超低消費電力マイクロコントローラＭＳＰ４３０のほか、高精度なコア電源を必要とする各種コントローラの電源として使用できる。

　 また、ＶＳＥＬ（電圧セレクト）ピンを利用して異なる２種類の固定出力電圧を切り替える機能を備えているため、プロセッサ・コア内の消費電力のカスタマイズおよび低減を実現できる。

　 電圧範囲は、２.０−６Ｖとなっており、電源として単セルのリチウム・イオンバッテリ機器に適している。負荷が軽い場合は自動的にパワー・セーブ・モードに入り、無負荷時自己消費電流が１５マイクロＡとなる。さらに低ノイズ回路が必要なアプリケーションでは、モードピンをＨレベルにプルアップすることで、強制的に固定スイッチング周波数のＰＷＭ（パルス幅変調）モードで動作させることができる。

　 主な用途は、携帯電話、ポータブル・ナビゲーションなど。パッケージは、２ミリメートル角×０.８ミリメートルの６ピンＳＯＮで供給される。