携帯機器向け実装高さ1.5ミリで業界最小クラスのマイクロSDカード用コネクタ（ヒンジタイプ）

　ＳＭＫは２６日、業界最小クラスのマイクロＳＤカード用コネクタ（ヒンジタイプ）を開発、サンプル出荷を開始したと発表した。携帯電話やＤＳＣなどの携帯機器市場における小型・低背化ニーズに対応したもの。サンプル価格は１５０円。生産能力は月産１００万個で、７月から販売を開始する。

　新製品は、市場要求が根強い小型・低背化に対応するため、コンタクトとハウジングの一体成形構造や独自の金属シールドカバー構造により、実装（製品）高さ１.５ミリメートル、幅１２.６ミリメートル、奥行き１４.５ミリメートルを実現した。基板の省スペース化を図り、機器のさらなる薄型・小型化に貢献する。

　カードの挿抜は、金属シールドカバーの回転・スライドによるヒンジタイプ。小スペースでカードの操作を可能とし、機器の設計自由度を高める。

　金属シールドカバーは、ロック状態で４カ所のグランドへ接地する独自構造を採用した。小型・低背ながら、シールド性向上およびコネクタの堅牢化を図っている。

　金属シールドカバーは、スライド位置に応じてクリック感を持たせる構造になっており、コネクタの操作性を高めている。ＳＭＴタイプ。吸着スペースを設けることで、自動実装に対応する。ＲｏＨＳ指令適合品。

　主な仕様は、定格電圧電流ＡＣ／ＤＣ３６Ｖ　０.５Ａ。接触抵抗１００ｍΩ以下。絶縁抵抗１０００ＭΩ以上。耐電圧ＡＣ５００Ｖ　１分間。挿抜寿命3000回。