高周波特性検査・測定向けに6ギガヘルツ帯・SMT対応のスイッチ付き高周波同軸コネクタ「TS-11シリーズ」

　ＳＭＫは３日、携帯電話などの移動体通信機器の高周波特性検査・測定用向けに、６ギガヘルツ帯・ＳＭＴ対応のスイッチ付き高周波同軸コネクタ「ＴＳ―１１シリーズ」を開発、販売開始したと発表した。サンプル価格は５０円（レセプタクル）。生産能力は月産１００万個（同）となっている。

　新製品は、機器の薄型・小型・軽量化要求に対応し、製品高さは業界最低背の０.９５ミリメートル（同社従来品比約３７％減）。基板占有面積２.４×２.４ミリメートル（同約３２％減）、質量０.０１５グラム（同４０％減）と業界最小・最軽量を実現した。

　使用周波数範囲は、ＤＣ―６ギガヘルツをカバーし、高整合で良好な高周波特性を備える。高周波検査・測定用として、携帯電話のほかＥＴＳ車載器、無線ＬＡＮ装置など幅広い用途に使用できる。

　プラグは、手動検査に適した嵌合タイプ、自動検査に適したプローブタイプ、実装ズレなどの対応に優れたプローブ自主フローティングタイプを用意している。

　プローブタイプは、同社ＴＳ―７シリーズと共用化可能。嵌合タイプのプラグはハーフロック方式で、クリック感を備え、操作性向上を図っている。高アイソレーションを実現し、検査時の測定誤差およびノイズ低減に貢献する。基板取り付け強度などプラグとの嵌合こじりに配慮している。

　レセプタクルはエンボステープによる自動実装に対応。ＲｏＨＳ指令適合品。

　定格電圧ＡＣ／ＤＣ１００Ｖ。周波数範囲ＤＣ―６ギガヘルツ。公称インピーダンス５０Ω。使用温度範囲マイナス２５度―プラス８５度Ｃ。