車輪用軸受（ハブベアリング）に装着するABSセンサー用の「車輪回転センサ用高磁力ゴムエンコーダ」

　ＮＴＮは、車輪用軸受（ハブベアリング）に装着するＡＢＳセンサー用の「車輪回転センサ用　高磁力ゴムエンコーダ」を開発した。同エンコーダを装着した自動車用ハブベアリングとして、年間５０億円（２０１２年、グローバル）の販売を目指す。

　 新製品は、ゴム材中のフェライト粒子の向きを最適な方向にそろえること（配向）で磁気エンコーダの磁力を強化した。

　 加熱成形の際に成形型全体に磁力を与え、ゴムが固まる前の段階でフェライト粒子を磁力の方向にそろえる新たなゴム成形法も開発。

　 また、ゴム材料の配合を工夫して、より多くのフェライト粒子を混ぜ込むことを可能とし、従来品比２５％の磁力向上を達成した。

　 これらにより、センサー取り付け時の位置精度の緩和や従来品よりも小型のエンコーダで、同等の出力が可能となった。

　 また、市場実績が豊富で柔軟性に優れたゴム材料を適用することで、軸受への装着時や車両運転時、過酷な環境温度変化などで発生する様々なエンコーダへの衝撃リスクから、欠け・割れなどの損傷を回避できる。